最悪アパートメント
概要
現代寄り。特にストーリーは無い。
倫理も少ない。
倫理も少ない。
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暴力
カニバリズム
不条理
人外
反社会・非人道
生き物の死
世界観
どこかの世界、どこかの街にあるアパート。
入居者はみんな(概ね)仲良し、だけど倫理観は少なめ。
破壊や殺人は日常茶飯事、なのに誰ひとりとして逮捕されない。
この国の司法は死んでいるのか?
この世界の秩序は機能しているのか?
深く考えてはいけない。
あなたはただ、彼らに遭遇しないことを祈っておけば良いのである。
入居者はみんな(概ね)仲良し、だけど倫理観は少なめ。
破壊や殺人は日常茶飯事、なのに誰ひとりとして逮捕されない。
この国の司法は死んでいるのか?
この世界の秩序は機能しているのか?
深く考えてはいけない。
あなたはただ、彼らに遭遇しないことを祈っておけば良いのである。
キャラクター
101号室(1階)
エントラ
アパートの大家。よく喋り、よく笑う女性。実は正式な大家ではなく、建物も本来の持ち主を脅して占拠している。
【過去】
優秀な研究者のエントラには、天才と称される研究者の姉がいた。
エントラは姉を誇りに思っていたし、とても好きだった。
しかし姉は大勢の罪を一身に背負わされ劣悪な環境下で幽閉されてしまう。
姉を助ける方法を模索したエントラだったが、逆に自分も捕らえられる。
彼女は未知の実験の被験体となり、気付けば見知らぬ土地に放り出されていた。
エントラの記憶は破損していた。
欠けたものを埋めるように、彼女は今も人と関わりたがる。
ヴァーズ
片言の女性。エントラにとても懐いている。人間らしい部分は半分程度。どこからかエントラが拾って来たらしい。
「わ、わたし、エントラすき。ゼったい、まもルね」
※画像準備中
はじめはほんの小さな肉塊だった。
それはおよそ生物らしくなかったが、しかし生物であった。
肉塊は徐々に大きくなり、ある時から人間の姿に寄り始める。
だが最終的に出来上がったのはあまり人間らしくはない何かだった。
何も食べずに生きて行けるが何でも食べる。
動かなくても体は鈍らないがいつも何かしら動いている。
奇妙な生き物は恐れられながらも駆除されなかった。
なぜなら敵意のある者を全て殺してしまうからである。
102号室(1階)
ヤエ
物静かな不死体質の青年。必死になって自分を殴る人間の顔が好き。男女問わず恋人を作ってはDVを誘発させ、最後は相手が逃げて終わる。
「殺してもいいよ。ね、俺を殴って」
※画像準備中
父は母を殴り、母をヤエを殴る。そういう家庭だった。
父は笑いながら母を殴ったが、母は泣きながらヤエを殴った。
ヤエはそれが好きだった。
良心を壊しながら、感情に呑まれながら、自分を殴る母の顔が。
殴っているくせに、殴られているような母の顔が。
しかしヤエが成人する前に、父が母を殺して壁の向こうに行ってしまった。
こうなっては仕方がない。
ヤエは理想の家庭をもう一度と、恋人を作ることにした。
103号室(1階)
キリタニ
インチキ宗教の教祖。ヒガを妄信している。一度は信者を皆殺しにしたが、ヒガに貢ぐ物品ひいてはお金を稼ぐためにまた宗教を立ち上げた。
「神様、神様、私だけの神様……」
※画像準備中
【過去】
キリタニは貧しい子どもだった。
食べるものも着るものも満足に無く、その日を生きるので精一杯だった。
彼は神に会いたかった。いつか神が自分を助けてくれると信じていた。
助けてくれなくとも、一目でいいから見てみたかった。
故に彼は思いつく限りの善行と、思いつく限りの悪行を為した。
ついには偽の宗教まで立ち上げて、神の降臨を待ち望み続けた。
幼い頃の純粋な思いが歪んでいくことには少しも気付かずに。
ヒガ
古代から生きる神。キリタニと半ば強制的に同居させられている。信者の現象に伴う信仰心の枯渇により死にかけていたところ、本物の神を求めるキリタニに目を付けられた。
「貴様も我の信者になるがよい!」
※画像準備中
【過去】
とある地域で豊穣の神として信仰されていた。
民はヒガへの感謝を欠かさず、ヒガもまた民のために力を振るった。
ある時、争いがあった。
豊かな土地を目的に、外から大勢の人間が攻めて来た。
血が流れる。悲鳴が響く。鉄のにおい。蹄の音。炎の温度。
ヒガには何もできなかったし、できるわけもなかった。
豊穣の神には民を庇護する力も、敵を退ける力も無い。
とうとうその地域は丸ごと占領され、しかし新たな「民」は神など信仰しなかった。
長い時が過ぎ、現在そこには雑然としたビル群ができている。
104号室(1階)
ナナサン
ツギハギ顔の青年。常に能天気で元気いっぱいのアホの子。昔は背中に翼が生えていたらしいが、そのことはもう忘れつつある。
「俺はナナサンだぜ! 本名? 忘れたぜ!」
※画像準備中
「翼の民」と呼ばれる民族の、賢者と呼ばれる知恵者。それが■■■だった。
ある時、人間がやってきて民を狩り始めた。
「翼」は高く売れる。方々で、よくあることだった。
賢者といて民を守るべく■■■は囮になった。
民族の誇りであり人格とも繋がりのある「翼」を剥ぎ取られ、残った身体は安く売り払われた。
残虐な仕打ちの後、目を覚ました■■■はまるで人が変わっていた。
素晴らしい知能は見る影も無く、記憶も古いものから順に薄れ始めた。
数日もすると、■■■はすっかり商品番号■■■■73となっていたというわけである。
マザリ
背中から蜘蛛の足、頭から鹿のツノが生えた少年。いつもナナサンに振り回されている。何をするにもおどおどしており、部屋からも滅多に出ない。
【過去】
とある研究所の実験動物、識別名「マザリ」。
研究所では様々な生物の特徴を人間に持たせる実験がされていた。
マザリは生きているという点では成功だったが、性能は失敗そのものだった。
攻撃性も、防御能力も、俊敏性もまるで満足に備えていない。
廃棄場送りになるまでそう時間はかからなかった。
処分担当の獣たちにマザリは時間をかけて、ゆっくりと食われた。
しかし数時間後、獣たちの腹が裂けて出て来た肉塊が集まり人の形を成した。
マザリはそういう生物として、成功していたのだ。
201号室(2階)
サキワエ
女装をしている青年。人助けが好きな街の人気者だがニウとは若干相性が悪い。 自ら密かに人を苦難に陥れ、それを助けることをライフワークとしている。【過去】
裕福な家庭の生まれ。
両親とも優しく善意に満ちた人で、一人息子のサキワエを大事に育ててくれた。
サキワエは思った。
自分も彼らみたいに、人に優しくできる善人になりたい。
街をパトロールして困っている人を助けてあげよう。
意気揚々と活動を始めたサキワエだが、ひとつの問題にぶち当たった。
助けを必要としている人が、身近にはそれほどいないのである。
これは困った、と彼は考え、ふと思いついた。
自分が「困っている人」を作ればいいじゃないか!
――こうして、人の形をした怪物が生まれたのである。
202号室(2階)
ニウ
自称完璧メイド。お節介がすぎて甚大な被害を出す。メイド型人造人間(税抜き700,000円)だが明らかにポンコツ。そしてやたら頑丈。
「ニウは完璧なメイドなのです。さあ、何なりとお申し付けください」
※画像準備中
安価・従順が売りの人造人間シリーズの1体。
「お手伝い」の命令をやたらと要求する不良品である。
その鬱陶しさと加減を知らなさから返品、廃棄された。
身体機能を強制停止されスクラップになる予定だったが、異様な「お手伝い」への執着によりすんでのところで覚醒。
そのまま逃げ出し、新たな奉仕先と「お手伝い」を求めて放浪を始めた。
掃除すらまともにできないメイドを受け入れる者などいるはずがない。
しかしニウは諦めずに方々を巡った。
悲哀も憤怒も搭載されていない人造人間に、歩みを止める理由は無かったのである。
203号室(2階)
シィ
うっかり殺人体質の少年(推定)。日常的にうっかり人を殺しては死体を持ち帰って来る。なぜか一度も捕まっていない。目撃者がそもそもいないらしい。
「俺が何かすると誰かが死ぬ。……変なの」
![](saiaku_02.png)
【過去】
何も無い。今ここに存在しているということ以外のすべてが不明瞭。
アリス
シィ、エントラ、ヒガにだけ見える幽霊。ポルターガイスト的な力を使える。「殺人鬼だったこと」以外の生前の記憶が無かったが、シィのうっかりをきっかけに少しだけ過去を思い出した。
【過去】
彼女を知り合いの男に寝取られ、ショックで気が狂い殺人鬼になった。
……と思い込んでいる。
本名は■■■■。彼女を寝取られたことがあるのは事実。
アリスという名の妹がいたが、複数の男に乱暴をされ引き籠るようになった。
男たちに復讐をするため殺人鬼と化したが、全員を殺し切る前にアリスは自殺をしてしまう。
愛する妹の死により■■■■は正気を失い、なりふり構わない行動により最後の1人と刺し違えた。
幽霊となった■■■■は「殺人鬼であったこと」「『アリス』という名前」だけしか覚えていなかった。
204号室(2階)
サク
人間を食べることが趣味の女性。物凄い権力を持っているらしい。シィの殺してしまった人間をサクが処理もとい料理をするというのがいつもの流れ。
【過去】
少女時代の初恋。
その相手はロクでもない男だった。
無垢なサクは良いように扱われ、真実を知ったのち怒りに任せて男を殺害した。
死体の処理に困っていたところふと男の死体を見ると、急にとても美味しそうに見えた。
であればやることはひとつ。
男を解体・料理し、1日中食べ続けて跡形もなく平らげた。
美味しかった。
サクは、人の味がいかに良いものかをを覚えた。
彼女の心は少しも濁っていない。
ただ少しだけ、食の好みが変わっただけである。
その他(アパート外)
ライカ
暴力で生活をしている女性。エントラを目の仇にしている。クールを装っているがすぐに怒る上に手も出る。
「エントラに一発入れる。それが私の目標だな」
※画像準備中
1■歳、手を出そうとしてきた父親を殴り殺した。
1■歳、包丁を突き付けてきた母親を絞め殺した。
1■歳、攫おうとしてきた男を刺し殺した。
2■歳、掴みかかってきた女を蹴り殺した。
2■歳、舐めた態度を取ってきた少年少女何人かを半殺しにした。
ライカの人生において、暴力は万能であった。
暴力で大抵の問題は解決したし、それどころか生活を豊かにもできた。
しかし。
2■歳、初めて負けを経験する。
相手はアパート経営をしているというふざけた女だった。